こんにちは!保育士のさふです🌱
今回は、生まれてきたばかりの赤ちゃんが1歳になるまでの成長を、月齢ごとに優しくひも解いていきたいと思います。
赤ちゃんとの日々は、驚きと感動の連続ですよね。
「これって普通なのかな?」
「どうすればいいんだろう…」
そんな風に悩んだり、戸惑ったりすることもたくさんあるかもしれません。
でも大丈夫。赤ちゃんは、生まれてから1歳になるまでに、自分自身の力で、毎日少しずつできることを増やしていきます。その成長のペースは、一人ひとり違って当たり前。どんな赤ちゃんも、それぞれの素晴らしい個性を持っているんです。
この記事では、月齢ごとの主な成長の特徴や、その時期に大切にしたい関わり方について、お伝えしていきます🌞
この時期はこう、と決めつけているのではなく、あくまで参考にしていただけますと幸いです。
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0ヶ月|誕生〜1ヶ月 寝て、飲んで、泣いて

この時期の赤ちゃんは、1日のほとんどを眠って過ごします。目安は16時間くらい。
2、3時間ごとに目を覚ましては、おっぱいがほしい、おむつが濡れて気持ち悪いといった欲求を、泣くことで伝えます。
まだ昼夜の区別がないため、夜中も頻繁に目を覚ますのはごく自然なことです。
新生児期の赤ちゃんには、この時にだけ見られる『原始反射』という無意識的な反応が見られます。
お母さんの指をギュッと握ったり、口に入ってきたものに吸い付いたりするのも、本能的な行動なんです。
目覚めているときは、そんな原始反射を利用して、優しく声をかけながらスキンシップを楽しんでみましょう。
この時期にたくさん眠ることは、赤ちゃんの脳機能を発達させ、その働きを維持するためにとても大切。眠っている間に脳はぐんぐん育っているので、安心して寝かせてあげてくださいね🌠
2ヶ月〜4ヶ月|眠りと食事のリズムが少しずつ整う
この頃になると、1日の睡眠時間は13〜15時間くらいに。少しずつ昼と夜の区別がつき始め、午前と午後に短いお昼寝を複数回するようになります。
赤ちゃんの体内時計は、生まれて1〜3ヶ月で形成が始まります。夜は7時から朝7時までを基本の睡眠時間として、毎日一定の時間に寝て、一定の時間に起きる生活習慣を身につけてあげることが、将来の健康にもつながると言われています。
また、おっぱいやミルクを飲むとき、うんちやおしっこをするときに、「おいしいね」「すっきりしたね」と優しく声をかけてあげましょう。
この時期の赤ちゃんは、まだ反射運動が主ですが、少しずつ意図的な動きも見られるようになります。
お母さんやお父さんの表情や声に反応して、にっこり微笑んでくれることも。それは、赤ちゃんが発している「私を見てほしい!」という大切なサイン。そのサインをキャッチして、たくさん応えてあげてくださいね。
生後2ヶ月ごろからは指しゃぶりが始まり、自分の手をじーっと見つめたり、手と手を合わせたりして、自分の体への認識を深めます。赤ちゃんが一生懸命にしていることを見つけたら、ナレーションや並行トーク(赤ちゃんがしていることを実況中継!)で、言葉をたくさんかけてあげましょう。
この頃赤ちゃんにかけた、たくさんの言葉のシャワーが、成長してからの語彙力にも繋がっていきます⚡
5ヶ月〜6ヶ月|寝返り、お座り。世界が広がる

夜の睡眠時間が長くなり、昼と夜の区別がより明確になる時期です。日中の活動量が増えると、夜はぐっすり眠るように。
この時期に、「一度眠ると朝まで起きない」「朝は自分で目覚める」という習慣がつくように、意識して接してあげることが大切です。
そして、この頃には、多くの赤ちゃんが寝返りをマスターし、床の上で体を動かすことを好むようになります。
クッションで支えてあげると、おすわりの姿勢もできるようになる子もいます。見る世界に高さが加わり、おもちゃや絵本、身の回りのものへの興味がどんどん湧いてきます。
また、離乳食が始まる時期でもあります。
- 首がすわり、支えがあればおすわりができる
- 食べ物に興味を示す
- スプーンを口に入れても舌で押し戻さない
といった様子が見られたら離乳食開始のサインです💥
つぶしがゆから始めて、赤ちゃんの様子を見ながら1日1回、ひと匙ずつ試してみてください。
新しい食べ物は、苦手な子も多いですが、何度も繰り返し口にすることで「これは口に入れても大丈夫」という安心感につながり、少しずつ食べられるようになっていきます。
この時期は、色々な食感や味を経験させてあげることがとっても大切です。母乳は、赤ちゃんの飲みたいだけ与えましょう。
7ヶ月〜9ヶ月|好奇心いっぱい!はいはい、ずり這いで大冒険

おすわりが安定し、ずり這いやはいはいで移動できるようになります。
視野がぐんと広がり、色々なものに手を伸ばして、好奇心いっぱいに探索する時期です。
お母さんやお父さんが呼んでも来ないことがあっても、それは、今目の前にあるものに夢中になっている証拠。そんな姿を温かく見守ってあげましょう。
この頃には、親指と人差し指を使って小さなものをつかむことができるようになります。この「ハサミ握り」は、赤ちゃんが意図を持って行動する、大切な成長の一つ。指さしができるようになるのもこの時期です。
一方で、夜泣きが始まる子も増えてきます。夜中に何度も目を覚まして泣く子に、毎回授乳で対応してしまうと、赤ちゃんは「夜は定期的に目を覚まさないといけないんだ」と勘違いして、睡眠が細切れになってしまうことがあります。赤ちゃんの質の良い眠りのために、夜間は授乳の回数を少しずつ減らしていくことも検討してみましょう。
自我がはっきりしてきて、ムラ食いや「いやいや」が始まることもあります。これは、赤ちゃんが「自分でやりたい」「主張したい」という気持ちの現れ。
この時期に「いやだ」と自分の意思を表現することは、心の成長にとってとても重要です。危ないことや命に関わること以外は、できるだけその気持ちに寄り添ってあげてくださいね。
10ヶ月〜1歳|つかまり立ちから歩行へ

はいはいやつかまり立ちが完成し、つたい歩きから、いよいよ自分の足で歩き始める時期です。
歩行が始まることで、行動範囲がさらに広がり、見えている世界がぐっと変わります。
この時期は、言葉の理解が進み、やりとり遊びが楽しくなる頃でもあります。「いないいないばあ」や、ハンカチ遊びなどを、赤ちゃんと一緒に楽しんでみましょう。たくさんの言葉を語りかけることで、赤ちゃんの脳は刺激され、言葉を話す準備を始めます。
1歳を過ぎてから
1歳を過ぎると、食べさせてもらうより自分で食べたい、という意欲が明確になってきます。手づかみでぐちゃぐちゃにしたり、食具を上手に使えなかったりしても大丈夫。「自分でやってみたい!」という気持ちを尊重して、見守ってあげることが大切です。
そして、決まった時間にきちんと眠り、食事を摂り、排泄をして、という基本的な生活リズムを整えることが、この時期の赤ちゃんには特に大切になってきます。
乳児期にこの基本がしっかりできていれば、その後の衣服の着脱や身の回りの清潔といった身辺自立は、自然と身についていくものだからです。
また、遅くとも2歳ぐらいまでには、規則正しい睡眠の習慣、つまり「体内時計」がほぼ完成します。この時期の丁寧な関わりが、赤ちゃんの成長をしっかりと支え、生涯にわたる健康の基盤となっていくのです。
おわりに
1歳になるまでの間、赤ちゃんは想像をはるかに超えるスピードで成長していきます。うまくいかない日があっても大丈夫。赤ちゃんも、お母さんやお父さん、私たち保育士も、日々挑戦と成長を繰り返しているのです。
赤ちゃんが発するささいなサインにも気づき、一つひとつの成長を、優しく見守り、たくさん共感してあげてください。
この時期の赤ちゃんへの声かけは、「気持ちに寄り添うこと」が何より大切です。
「いい気持ちだね」「びっくりしたね」「面白いね」と、赤ちゃんの感覚や感情を言葉にしてあげることで、赤ちゃんは自分の気持ちを理解する力を育んでいきます。
そのようにして、乳児期に築かれていくどんな時も温かく見守ってくれる人がいるという「安心感」や「信頼感」は、その後の子どもの自己肯定感や、多様な他者を認められる豊かな心の土台になります。
子育ては、たくさんの発見と喜びに満ちた旅です。焦らずに、毎日を大切に過ごしていきましょう。
この記事が、子育て中の誰かの心の支えになったら嬉しいです。
また、今後は、離乳食について、そして1歳以降の成長についても、詳しく見ていきたいと思います!
ここまで読んでいただき、有難うございました。何か疑問やアドバイス等あれば、お気軽にコメントください😌💓
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【参考文献】
◉『0・1・2歳児からのていねいな保育 第1巻 ここまで見えてきた赤ちゃんの心の世界』
監修:汐見 稔幸
出版社:フレーベル館
出版年:2018年
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◉『赤ちゃん学で理解する乳児の発達と保育 第1巻 睡眠・食事・生活の基本』
著:三池 輝久、上野 有理
編集:一般社団法人 日本赤ちゃん学協会
出版社:中央法規出版
出版年:2016年
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◉『赤ちゃん学で理解する乳児の発達と保育 第2巻 運動・遊び・音楽』
著:小西行郎、小西薫、志村洋子
編集:一般社団法人 日本赤ちゃん学協会
出版社:中央法規出版
出版年:2017年
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