こんにちは!現役保育士のさふです
はじめての育児は、わからないことだらけ。毎日が手探りで、うまくいかないと感じる日もありますよね。
それに加えて、世の中は沢山の子育て情報に溢れていて、困惑することかと思います。
保育士として日々子どもと接し、かつ専門書を数多く読んでいる中で感じたことは、自分を追い込みすぎず、子どもにたくさんの愛情を伝えること。これが何よりも一番大切なことだ、ということです。
私もなんやかんやとブログを書いてはいますが…笑 一番は、大きな愛を伝え、目の前の子どもにとって、何が良いのかを考えること、だと思います。
それを基礎として、自分が必要だと感じる情報をキャッチして、ソースを調べ、一理ある!いいな!と思ったら、少しだけ日々の子どもとの関わりに取り入れてみる。
そんな風に、私のブログを使っていただけたら嬉しいです。
私自身も、日々の保育の為になるような情報を集めている道中です。明日から使えるような事を紹介していきたい、と思ってます。
今回は、初めての育児に役立つ、現役保育士ならではのヒントをお伝えします。
◉「眠りの儀式」って何?
◉はじめての赤ちゃん、月齢別の関わり方のポイントは?
◉夫婦で育児を乗り越えるには?
この記事が、初めての赤ちゃんを育てていく上で、少しでも参考になれば嬉しいです。
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赤ちゃんの「眠る力」を育てるヒント

「うちの子、どうして朝までぐっすり寝てくれないんだろう…」
そう悩むママは少なくありません。
実は、赤ちゃんの体内時計は、大人のように最初から整っているわけではありません。生後2〜3ヶ月頃までは、3〜4時間おきに寝たり起きたりを繰り返すのが普通です。
この時期の赤ちゃんは、毎日の生活の繰り返しによって、少しずつ自分の中に体内時計を育んでいきます。
保育園でも、この考え方をとても大切にして、日々の保育が同じ様なリズムで流れていくよう、日々計画しています。
赤ちゃんのうちに睡眠のリズムを作っておくことが、心と体の健やかな成長の、1つの大切な要素である、と言われています。
【ここがポイント!】
◉寝室は「寝るだけの場所」に
:おもちゃや遊び道具は寝室に持ち込まず、眠る場所と遊ぶ場所にメリハリをつけましょう。寝る前のリラックスタイムである「眠りの儀式」を大切にすることも、赤ちゃんが安心して眠りにつくための鍵です。
◉「眠りの儀式」を作る
:毎日同じ時間に、絵本を読んだり、子守唄を歌ったり、優しく「おやすみ」と声をかけるなどのルーティンを作ると、赤ちゃんは「もうすぐ眠る時間だ」と理解し、安心して眠りにつくことができます。
◉夜のスマホは控えて
:夜は薄暗く静かな環境で過ごし、テレビやスマホの強い光は控えるようにしましょう。日中に太陽の光をたっぷり浴びることで、夜は自然と眠くなる体内時計が育っていきます。
アメリカの米国睡眠財団のデータでは、0〜3ヶ月の赤ちゃんは1日に14〜17時間、4〜11ヶ月の赤ちゃんは12〜15時間の睡眠が必要だとされています。
この時間には個人差がありますが、目安として知っておくと安心できますね。
また、新生児の頃は、おくるみで包んであげると、赤ちゃんが安心し、安眠しやすくなるということもわかっています。
ただし、
★足や股関節が自由に動くように、ゆったりと巻くこと
が必要です。おくるみを使用する際は、必ず確認するようにしてください
月齢ごとに見ていく、赤ちゃんの成長
「うちの子、まだハイハイしないけど、大丈夫なのかな……?」と、発達に関して何か心配になることもあるかもしれません。
専門書には、月齢別発達の目安が記されていますが、赤ちゃん一人ひとりの成長のペースは違います。今まで出来なかった事が、突然出来るようになる、というのも子どもにはよくあることです。
他の子と比べるのではなく、我が子のペースを大切に見守ってあげてください。
【保育士の視点から見る、月齢別ヒント】
保育士が0歳児を担任する際、大切にしていることや、理解しておくべき発達についてまとめています。
◉出生〜3ヶ月頃
【関わり方】
まだ首がすわっていないので、抱っこする際は首をしっかり支える、ということを心がけましょう。抱っこする、ほほ笑みかける、話しかけるといった一方的な働きかけだけでなく、赤ちゃんの反応に応え、やり取りをするような気持ちで、ゆったりと接しましょう。
【気をつけること】
沐浴後は忘れずに水分補給をさせてあげてくださいね。また、便の状態をよく確認しておくと、赤ちゃんの健康状態を把握しやすくなります。この時期は特に、病気に感染しないよう注意が必要です。生後2週間は、微熱でも早めに受診したほうが良いとされています。
◉3〜6ヶ月頃
【関わり方】
首がすわり、少しずつ寝返りを始める子も。優しく名前を呼んだり、手足に触れたり、歌を歌ったりして、じっくりとふれあい遊びを楽しみましょう。このようにして、赤ちゃんの「人への関心」を育んでいくことがとても大切です。
【気をつけること】
離乳食は、家族が食事をしている様子を見て、よだれを出したり、口を動かしたりするなど、赤ちゃんの「食べたい」という気持ちが見られたら、開始を検討してみましょう。
遊び飲みが始まることがありますが、これは離乳食への第一歩と捉え、焦らずに見守りましょう。
◉7〜9ヶ月頃
【関わり方】
一人座りができるようになり、行動範囲が広がります。座った姿勢での遊びの前に、腹ばいでの遊びを十分に経験させてあげることで、赤ちゃんはより安定した姿勢を身につけていきます。また、この頃から「いないいないばあ」や「ちょうだい」などの繰り返し遊びを喜ぶようになります。
【気をつけること】
この時期は誤飲に特に注意が必要です。周りに危険なものがないか常に確認しましょう。この頃になると、それまでの軟便から普通便に変わってくる子も増えます。
◉10ヶ月〜1歳頃
【関わり方】
つかまり立ちや伝い歩きを始め、指先が器用になります。積み木やおままごとなど、指先を使った遊びをたくさん用意してあげましょう。また、子どもの言葉の理解や語彙を増やすためにも、絵本の読み聞かせはとても大切だとされています。楽しみながら、言葉に親しめるようにしましょう。
【気をつけること】
ゆっくりと話しかけ、言葉への興味を高めてあげましょう。この頃は探索活動が盛んになるため、安全な環境を確保することが何よりも大切です。
家族で、「チーム」として乗り越えよう

子育ては、ママ一人で頑張るものではありません。育児を乗り越えるために、夫婦で一丸となり子育て、育児に取り組むことが必要です。
アメリカの経済学者のエミリー・オスター氏の著書にも、家事の分担を明確にすることが、育児をスムーズに進める上で非常に重要だと書かれています。
同氏の著書、『ブラウン大学 経済学者で2児の母が実証した 世界基準の子育て大全』、『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く 子どもの育て方ベスト』において、必要だとされていたポイントをまとめました。
【チーム育児のヒント】
★役割分担を決める
:「パパは朝の離乳食の担当」「ママはお風呂の担当」のように、具体的な分担を、子どもが産まれる前に決めておくとスムーズです。
★育児の「ルール」を共有する
:子どもの睡眠や食事について、夫婦で「これだけは守りたい」というルールを話し合っておくことで、子育ての軸が定まります。その軸を頑として守ることが大切です。
★おとなの睡眠を確保、睡眠を基盤として1日のスケジュールを組む
:育児はとにかく体力勝負です。赤ちゃんが寝ている間に家事を…と思いがちですが、まずは育児をするパパママ、おとなの睡眠を確保することを最優先に考えてくださいね。
そして赤ちゃんにとっても、睡眠は一番大切。特別なお出掛けの日にも、まずは睡眠を一番にスケジュールを立てるようにしましょう。
最後に
はじめての育児、本当に本当にお疲れ様です。
わからないこと、不安なこと、きっと毎日たくさんあると思います。でも、どうか一人で抱え込まず、頼れる人には頼ってくださいね。そして、自分を追い込まず、頑張りすぎずに、赤ちゃんと過ごす毎日を心から楽しんでください。
今回のブログで紹介した、エミリー・オスター氏の『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く 子どもの育て方ベスト』という子育て書は、育児において非常に参考になることかと思います。
(本の名前でちょっと…と思う方もいそうですが、内容はデータに基づく、非常に有益なものでした。
このブログを読んで、少しでも興味を持った方は是非、読んでみることをお勧めします。
この記事が、少しでも日々の子育ての助けになることを祈っています。
読んでいただき、ありがとうございました!
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【参考文献】
◉『ワーママの毎日がラクになる! 子どもの「眠る力」の育て方』
著者:清水悦子、鶴田名緒子
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
出版年:2022年
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◉『新0歳児保育の実際 誕生から2歳未満の育ちの姿と保育の手立て』
東京都公立保育園研究会編
出版社:ひとなる書房
出版年:2024年
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◉『ブラウン大学 経済学者で2児の母が実証した 世界基準の子育て大全』著者:エミリーオスター
訳:鹿田昌美
出版社:PHP研究所
出版年:2024年
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◉『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く 子どもの育て方ベスト』
著者:エミリー・オスター
訳:堀内久美子
出版社:サンマーク出版
出版年:2021年
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