はじめに
こんにちは、現役保育士のさふです。
子育て中の皆さん、毎日、本当に本当にお疲れ様です。子どもは何時でも奇想天外で愛おしく、「かわいい~!!」と喜びに溢れる時もあれば、「どうして泣いているんだろう…」「これで合っているのかな…」と不安になったり、悩んだりすることもありますよね。
私自身も、保育の現場でたくさんの赤ちゃんと接する中で、いつもその子の心と向き合うことを一番大切にしています。
今回は、私が日々学んでいる専門知識の中から、赤ちゃんの心が健やかに育つために大切な大人の関わり方を、皆さんにも分かりやすくお伝えできたら嬉しいです。
この記事が、皆さんの子育てがもっと楽しく、心穏やかになるためのヒントになれば幸いです。
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赤ちゃんが『自分の気持ち』を理解する力を育てるために
まだ『言葉』を習得していない赤ちゃんは、もちろん自分の気持ちをうまく言葉にできません。泣いたり笑ったり、さまざまな方法で大人に感情を伝えています。
大人からの働きかけが、赤ちゃん自身が自分の感情を理解する力、感情を言葉と結びつけ、豊かな語彙を身につける力につながっていきます。
ポイントは「感情を自由に表現させて、共感してあげること」
たとえば、赤ちゃんが泣き出してしまったとき、「おもちゃが取れなくて、悔しかったね」と、赤ちゃんの感情を優しく言葉にします。
「悲しかったんだね」「びっくりしたね」といった言葉で、大人が感情に寄り添うことで、赤ちゃんは「ああ、これが悔しいって気持ちなんだな」と、少しずつ自分の感情を意識して、豊かな言葉を身につけていきます。
そして同時に、「いろんな感情を抱く、そのままのあなたはとっても素敵だよ」というメッセージを、言葉にして、言葉以外の行動として、送り続けること。
これが、子どもの自己肯定感を育む、最初の、とっても大切な第一歩になるんです。
安心感を育む関わり方
子育て中は、ついつい赤ちゃんの安全が気になって、先回りしてしまいがちですよね。ですが、赤ちゃんは「転ばぬ先の杖」を必要としているわけではありません。
子どもにとって「いつでも頼ることができる、どっしりとした存在であること」がとても大切です。
赤ちゃんが何か新しいことに夢中になっているときは、そっと見守ってあげてください。
必要以上に手を貸したり、声をかけたりせず、その子の活動を尊重することが大切です。
そして、赤ちゃんが「お母さん!」「みて!」「お父さん!」等とシグナルを出したときに、しっかりと応えてあげる。
ただそれだけで、赤ちゃんは「困ったときには、いつでも助けてくれる人がいる」という安心感を心の中に育んでいきます。
心配しすぎず、ゆったりと構える。これもまた、大切な愛情表現の一つなんです。

子どもの行動を「善く見る」ということ
私たち保育者は、子どもの行動を良い・悪いで判断せず、「もしかしたらこういう意味があったのかな?」という目で見ることを大切にしています。
これが、子どもの自己肯定感や、他人への信頼を育む上でとても重要になるからです。
たとえば、子どもが友達のおもちゃを勝手に取ってしまったとき。頭ごなしに「ダメでしょ!」と叱るのではなく、「〇〇くん、このおもちゃで遊びたかったんだね」と、まずはその気持ちを理解してあげます。
そして、「お友達は悲しかったと思うよ」「あっちにも同じおもちゃがあるよ」と、次にどうすればいいかを子どもと一緒に考える。
このように、子どもの行動には必ず意味があるのだという「善い眼差し」で接していくと、子どもたちも自分自身や友達のことを、偏見なく温かく見れるようになっていくのではないかな、と思います。
「いやだ」という気持ちも大切に
「イヤイヤ期」という言葉があるように、子どもは成長の過程で、自分の気持ちを「いやだ!」と表現するようになります。
これは決してわがままなのではなく、自分の意思や感情が育っている、大切な成長のサインなんです。
子どもが「いやだ」と言ったときには、押さえつけたり放置したりするのではなく、まずはその理由を探りながら、共感的に対応してあげることが大切です。
言葉でうまく伝えられない子どもの気持ちを、大人が「〜なのかな?」と優しく言語化してあげる。そうすることで、子どもは「自分の気持ちを理解してもらえた」という安心感から、大人への深い信頼を育んでいきます。
(とは言え、イヤイヤ期は本当に…大変ですよね…。私は、今は大変だけど、これも成長の過程!と長い目で捉えるように意識しています💞
おわりに
子どもとの関わりは、毎日が学びの連続です。
子どもの健やかな成長を祈り、子どもの「心」に寄り添い、優しく見守ってくれる大人が、一番近くにいる。それだけで、赤ちゃんは安心して、のびのびと育っていくはずです。
もし「これでいいのかな?」と迷ったときは、いつでもこのブログに遊びに来てください。そして「こうすればいいんじゃない?」ということがあったら、是非、コメント等で教えてください。
子どもと一緒に、私も、もっともっと成長していきたいなと思っています🌱
読んでいただいて有難うございました😌
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【参考文献】
◉『赤ちゃん学で理解する乳児の発達と保育 第1巻 睡眠・食事・生活の基本』
著:日本赤ちゃん学協会、三池 輝久、上野 有理
出版社:中央法規出版
出版年:2016年
◉『0・1・2歳児からのていねいな保育 第1巻 ここまで見えてきた赤ちゃんの心の世界』
監修:汐見 稔幸
出版社:フレーベル館
出版年:2018年
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